アロエについて

キダチアロエ

 

アロエは民間薬草として数千年以上前から使用されてきました。原産地は南アフリカであり、ユリ科に属する多年生植物です。その起源を遡ると、紀元前4世紀頃にアレキサンダー大王が、東アフリカのソコトラ島でアロエに目をつけ栽培を始めたのが最初であると云われています。

 

アロエには約300の種類があり、さらに細かく分けるとその種類は730種にも及びます。しかし、実際に食品や化粧品に使用されているものはわずかな種類だけです。その中でも、特に利用されているアロエはケープアロエ、キダチアロエ、アロエベラの3種類です。南アフリカのケープ地方で栽培されていているケープアロエは、日本において医薬品の原料として使用されています。

 

キダチアロエはケープアロエやアロエベラに比べると比較的苦味が少なくて味もよく、さらに有効成分が多い上、寒さに強いということで、日本でも多く栽培されています。医薬品としては認められてないため、食品や化粧品の原料として使用されています。

 

キダチアロエはまるごと全部使えるということもメリットのひとつです。アロエベラは寒さに弱いために、日本では主に沖縄で栽培されています。食品や化粧品に使うときはアロインという苦みの成分を取り除いて、ゼリー状の葉肉部だけを使用します。